【今後、店舗に求められること Vol.04】ダイナミックプライシングとは

販促製品総合WEBカタログ 電子棚札製品担当です。

前回は、購買の促進として効果のあるソリューションは「ダイナミックプライシングの実現」という解説をさせていただきました。

ダイナミックプライシングとは、市場の需要に応じて価格を変える方法です。
原価や人件費、ブランドによって価格を決めるのではなく、時間や時期などで需要の高まりによって価格が変化することを指します。

今回は、「ダイナミックプライシング」「人手不足の解消と生産性の向上」、そしてそれらによる副次的効果に関してそれぞれ詳しく解説していきます。

第四回:ダイナミックプライシングとは

ダイナミックプライシング」とは何か。

価格付けしたものを即座に反映される、入力した情報がすぐにお客様の立つもとに送信される、本部やバックヤードでの企画内容がが即提供できる…これらはダイナミックプライシングではございません

ダイナミックプライシングとは、市場の需要に応じて価格を変える方法です。。
原価や人件費、ブランドによって価格を決めるのではなく、時間や時期などで需要の高まりによって価格が変化することを指します。

例えば、どんなことでしょうか。
・[スーパー]ならば、なかなか売れていなかった88円の飲料が、CMの効果で来客が増え120円でも売れるようになった。
・[ 総菜屋 ]ならば、出来立ての惣菜は500円、閉店間際は半額。
・[ 電気屋 ]ならば、とある炊飯器は、有名ショッピングサイトより金額差が500円以内なら売れるけど、500円を超えると売れづらい。
・[アパレル]ならば、冬数万円していたコートが、夏にはSALEにより数千円で売っている。
・[スーパー]ならば、普段は498円のイチゴが、クリスマス前になると1,000円で売られている。

いずれも、生産数に対して需要が高いときは価格が高騰し、逆に生産数に対して需要が通常もしくは少ないときは価格が下落します。
これらの需要と供給の管理および操作が「ダイナミックプライシング」です。

上記事例を、「需要が高いとき」「需要が少ないとき」に分けてみましょう。

  需要が高いとき(価格が高騰) 需要少ないとき(価格が下落)
スーパー 来客が殺到したとき 売れていなかった時期
電気屋 某ショッピングサイトとの金額差500円内 某ショッピングサイトより500円以上
総菜屋 出来立て 味が落ち始めるとき
アパレル
スーパー 皆が家でケーキを作るとき 皆が家でケーキを作らないとき

1年を通しての季節、1日を通しての時間などの流れでの変動はもちろん、競合の値付け流行やトレンドなどの変則的な要因も大きく”需要”に関わってきます。

従来は、店舗を運営する本部、戦略企画室やマーケティング部、商品部などありとあらゆる方々が時期を予測し競合を調べ価格を設定しています。
この行動はすでに「ダイナミックプライシング」ですが、価格表を作成しデータを作り各店舗へ送り、最後に店舗の方々が値札を差し替えるという流れだと、設定された価格が最終的にお客様の目に留まるには数時間の差が出ることも珍しくありません。

データ同士の紐づくシステムがあれば、設定価格とレジでの販売価格は一致しますが、手動貼り換えが発生するこの業務は、どうしても設定と表示にタイムロスが発生します。

時期が予想できているものや、過去のデータから予想できるものに関しては、ある程度の準備期間もあり、余裕をもって対応はできるものの、競合の値付けや流行やトレンドが起点となると、迅速な対応が求められます。
すでに店舗にいらしてるお客様に対しては数分数秒の切り替えの差が、販売機会の損失につながる可能性も出てきます。

電子棚札の導入は、「対応時間の差」を埋めることにより販売機会の損失をなくすことに繋がり、企業の目指す「ダイナミックプライシング」による購買の促進=売上拡充に大きく影響を与えます。

ダイナミックプライシングの実現を目指したときの副次的効果

電子棚札の導入で精度の高いダイナミックプライシングの実現を目指された場合、導入・運用により副次的効果も発生します。

価格アンマッチ・エラーの削減

従来通り、手動の更新や変更を行っていくと”変更ミス“や”変更漏れ“の発生は否めません。
店舗の方々も日々努力されていますが、「容量が違うボトルの商品を逆に貼ってしまった」「急な差し替えで人員が足らずに一部の対応漏れが発生していた」など、手動である限りどうしても漏れや間違いは出てきます。

電子棚札の導入はすべての製品値札を一括で管理するので、対応漏れもありませんし、データ通りにすべて正しく反映することが可能です。

フードロスを削減

食品ロス削減はSDGsでも掲げられています。
SDGsの12番目の「つくる責任 つかう責任」内で「2030年までに世界の食料廃棄を半減する」という目標として、フードロスの問題を理解し対応する策が企業にも求められています。
また、国内でもこれに則り「食品ロス削減推進法案」が令和元年10月1日に施行されました。この法律は、食品ロスの削減に関し、国、地方公共団体等対して食品ロスの削減を推進することを目的とします。

ダイナミックプライシングの実現は、こフードロス問題にも大きく寄与ます。

例えば賞味期限の管理をPOSデータやSKUデータなどと組み合わせ、賞味期限と世の中の需要や時期・時間にあわせた価格を設定と更新することで、購買へと繋げられるとしましょう。
結果、購買に繋がった分廃棄が減らせます。「ダイナミックプライシング」による購買の促進が、フードロスに大きく貢献していきます。

参考

食品ロスの削減の推進に関する法律(外部サイトへ遷移します)

※SDGsとは…SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載されました。2030年までに持続可能な社会を実現するための目標です。

※SKU…受発注や在庫管理を行うときの、最小の管理単位で、Stock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)の略です。

 


 

次回は、ダイナミックプライシングをかなえる「電子棚札」の、購買促進へ大きな効果をもたらすソリューションに関してそれぞれ詳しく解説していきます。

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