この記事ではアルミ複合板に代わる新看板素材「ノンアルミ複合板 FJTパネルボードメディア」について、アルミ複合板との違いや、コスト・施工・環境配慮に関するメリットをわかりやすくご紹介いたします。
普段からアルミ複合板やスチレンボードを使用されている方や、短納期でスムーズに施工まで完了できる看板素材を探されている方にオススメです。
話題のノンアルミ複合板「FJTパネルボードメディア」とは?
アルミ複合板や、スチレンボードの代替品として選ばれている「ノンアルミ複合板 FJTパネルボードメディア」。アルミ複合板と同等の耐久性を持ちながらも、PET合成材のため本体が軽く、搬入や施工が各段に楽に行えます。
本記事では、おおきく下記のポイントにわけてご紹介いたします。
- その1:コスト削減と時間短縮
- その2:人や環境にやさしい
- その3:アルミ複合板と変わらない美しさと耐久性
- その4:印刷や施工方法
- その5:活用方法・導入事例
- まとめ
活用方法・導入事例
活用方法
駅構内の案内サインや、円柱広告、曲面サイン、商業施設のサインディスプレイなど、アルミ複合板やスチレンボードの代替品として、屋外問わず幅広く活用されています。
導入事例を写真でご紹介

【業種】小売業
【施工】窓の内側から両面テープ止め

【業種】小売業
【施工】四隅を両面テープで止め
内側から貼ることで広告規制に影響されず、熱割れのリスクもなくなるのがメリットです。
これまではスチレンボードを使っておりサイズによっては窓枠にピッタリ合わず見栄えが悪い事もありましたが、なくなったと好評です。

【業種】立体駐車場管理会社
【施工】両面テープ貼り+コーキングボンドを使用

【業種】飲食業
【施工】屋外看板にてキャンペーンを訴求
事例インタビューはこちら
こちら掲載以外にも有名な大手の事例など様々ございます。ぜひお問い合わせくださいませ。
看板サインに使われるアルミ複合板とどう違うの?
看板製作の場合3~5割のコストダウンと時間短縮
従来のアルミ複合板と「ノンアルミ複合板 FJTパネルボードメディア」で看板を5枚制作した場合の比較になります。
1枚あたりの製作単価もそうですが、施工費や配送費など大きなコスト削減が見込まれます。

それでは大きくコスト削減出来た理由を解説していきましょう。
物流のコストダウン・時間短縮

アルミ複合板
大型のアルミ複合板や金属板の看板を持ち運ぶ際は、ひとつの板でも大人4~5人がかりで搬送を行います。また大量の板を搬送する場合も、小さくまとめられないため積載効率が悪く、送料も高くつきます。
ノンアルミ複合板
しかしノンアルミ複合板 FJTパネルボードメディアであれば、大人1~2人でも持ち運べる軽さのうえ、柔らかい素材で出来ているので、小さく丸めて運べるため送料も安く済み、持ち運びも非常に簡単です。
まとめ
アルミ複合板・・・大人4~5人がかりで搬送
ノンアルミ複合板・・・大人1~2人でも持ち運べる
施工のコストダウン・時間短縮

アルミ複合板の場合
多店舗へ施工する場合は従来のアルミ複合板であれば、職人のスケジュールが確保できない、また施工完了まで数日〜数ヶ月かかります。
円柱のような曲面に取り付ける際は事前に現調で測定し、鉄板の曲げ加工を行う必要があるため、さらにコストと時間がかかります。
ノンアルミ複合板
ノンアルミ複合板FJTパネルボードメディアであれば、素材が軽いため、両面テープのみで簡単に取り付けることが可能です。従来の看板サインのようなビス止めなどの大掛かりな施工が必要ないため、店舗のスタッフでも搬入から施工完了までたったの数分で簡単にできます。素材が柔らかく曲面に追従するため、その場で簡単に取り付けられるため便利です。
まとめ
アルミ複合板・・・職人にて施工。数日~数ヶ月かかる
ノンアルミ複合板・・・店舗スタッフで数分で施工
撤去処分費用のコストダウン

アルミ複合板の場合
アルミ複合板に塩化ビニール樹脂シートを貼り付ける手法の場合、撤去後の廃棄物の量が多く、コストも大きくなります。
ノンアルミ複合板の場合
役目を終えた看板サインを撤去する際も簡単に取り外すことができ、小さく折り畳んで簡単に廃棄することができます。
まとめ
アルミ複合板・・・廃棄物の量が多く、コストも大きく
ノンアルミ複合板・・・簡単に取り外せ、小さく折り畳んで簡単に廃棄
人にやさしい
事故や二次災害のリスクを大幅に軽減
アルミ複合板の場合

アルミ複合板に限らず看板は放っておくと破損や落下の危険性があります。重いため落下時に大きな怪我や事故に繋がりやすいです。
ノンアルミ複合板の場合
素材が軽いため、万一の地震や大型台風で落下した場合も、大きな怪我や事故に繋がりにくいです。
また、従来の看板サインで使われている塩ビのように人体に有害とされている可塑剤を一切含まず、万一の火災で燃えた場合も有毒ガスを出しません。
まとめ
アルミ複合板・・・落下時に大きな怪我や事故に繋がりやすい
ノンアルミ複合板・・・落下時に大きな怪我や事故に繋がりにくく有毒ガスも発生しない
美しさや耐久性に差はあるの?
看板の美しさの比較
アルミ複合板の場合
アルミ複合板は充分に頑丈な素材、美しさも問題ありません。
ノンアルミ複合板の場合

遮光性があるため、既存のサインの上から貼っても下地の柄が透けないため、キレイな仕上がりになります。
既存のサインを目隠しをしたい場合などにも便利です。薄い素材のため、平滑性はなく若干丸みを帯びるため、立てかけではなく貼り付けに適しています。
まとめ
アルミ複合板・・・頑丈な素材で美しい
ノンアルミ複合板・・・薄くて頑丈な素材、既存サインの上からでも貼れてキレイな仕上がり
長尺物の美しさの比較
アルミ複合板の場合
長尺物ですと、継ぎ目が発生し、見た目もよくありません。
ノンアルミ複合板の場合

素材に直接印刷ができるため、最長30mまで一気に印刷可能です。駅構内やイベント会場などの長尺なサインでも継ぎ目のない、美しくインパクトのある訴求ができます。
まとめ
アルミ複合板・・・継ぎ目が発生し、見た目もよくありません
ノンアルミ複合板・・・継ぎ目のない、美しくインパクトのある訴求
強度・耐候性もアルミ複合板と差異なし

厚さ約0.5ミリにも関わらず、強度はアルミ複合板と変わりがありません。また、専用ラミを使用した場合、屋外でも約5年間の耐候性を有してます。
地球にやさしいエコな素材
廃プラ対策の一環としてアルミからノンアルミへ

一般的なサイン看板資材に多く使われている塩ビは適切なリサイクルが難しいと言われていますが、ノンアルミ複合板FJTパネルボードメディアは、塩素を含まないPET複合材なためサーマルリサイクルが可能です。RPFの原料として再利用されることも想定しているため、資源の有効活用・地球環境の保全にも貢献できます。
製作時・施工後のゴミを削減できます

撤去時のゴミの量が他の資材と比べ大幅に削減できます。また、メディアの剥離紙やアルミ複合板の端材やマスキングなど、製作時の廃棄物も大幅に削減できます。
配送時のCO2の削減へ

小さく丸めて運べるため、一度に大量のサインを車にのせて効率よく運べるので、CO2の削減にも繋がります。以上の理由から、複数のSDGsの目標へ貢献いたします。
印刷方法や施工方法について知ろう
印刷方法は?
水性、溶剤、Latex、UVプリンターに適応しています。プリンターにセットし、直接印刷が可能です。基本的に片面印刷のみ対応しておりますが、UVプリンターであれば両面印刷も可能です。
施工方法を通常サインと比べてみましょう

通常サインの場合・・・アルミ複合板とプリントされたインクジェットメディアをラミネートで吸着させ、ビス止めや強力な両面テープで壁に取り付けます。
FJTパネルボードの場合・・・取り付けるのはFJTパネルボードの一層のみ。素材が軽いので、両面テープのみでも安心です。
本当に両面テープのみの施工で大丈夫?
素材が軽いため、両面テープのみで掲載可能です。屋外で使用する場合や、両面テープだけでは台風のときに不安、という方は今まで通りの施工方法でも対応しております。
対応している施工方法
専門的な知識も必要なく施工が可能です。
- 両面テープ
- ビス止め
- シリコン
- マグネットバー
- ベルクロ
- ハトメ加工
- 円柱の場合は穴あけ・ゴムバンドで取り付け
まとめ ノンアルミ複合板、アルミ複合板、スチレンボードを比較
いかがでしょうか。ノンアルミ複合板FJTパネルボードとアルミ複合板とスチレンボードを比較表にまとめました。
コストはもちろん様々な項目で機能の優位性が高いことがお分かりいただけたかと思います。
| |
ノンアルミ複合板 FJTパネルボードメディア |
アルミ複合板 |
スチレンボード |
| 安全性 |
◎ |
△ |
○ |
| 平滑性 |
○ |
◎ |
○ |
| 加工性 |
◎ |
△ |
○ |
| 施工方法 |
◎ |
○ |
○ |
| 意匠性 |
○ |
○ |
△ |
| 屋外使用 |
◎ ※1 |
◎ |
× |
| 軽量性 |
◎ |
△ |
○ |
| 材料コスト |
○ |
△ |
◎ |
| トータルコスト(材・工) |
◎ |
△ |
○ |
| 出力(溶剤・Latex・UV) |
◎ |
△ |
△ |
| 出力(水性) |
◎ |
× |
◎ |
| 在庫所有面積 |
◎ |
× |
× |
| 物流コスト |
◎ |
× |
× |
| 破損リスク |
◎ |
× |
× |
※1 屋内・短期野外以外での使用の場合は、奨励塩ビラミネート・屋外用 PET ラミネートもしくは長期塩ビラミネートをご使用ください。
素材が柔らかく若干丸みがあるため、立てかけてサインを飾る場合はアルミ複合板の方が平滑性がありオススメですが、円柱や貼り付けを行う際はノンアルミ複合板のほうがコスト・手間・安全性・環境配慮においてメリットが多いです。
弊社では加工の依頼からメディアの販売どちらとも受付けております。サンプルをご希望等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
屋外看板シート・パネルにノンアルミ複合板
まとめ