容器包装リサイクル法に基づいたPS材のインゴット化でリサイクル率を向上
納入したPS材の減容機です。
インゴット化したPS材です。
容器包装リサイクルを行っているお客様へ、PS材(ポリスチレン)の減容機を納入いたしました。
自治体によっては、容器包装リサイクル法に基づき、家庭から出る容器包装のプラスチック類の分別回収を行っています。一般家庭が排出した食品トレイやシャンプーの空き容器などを自治体が回収して、圧縮梱包します。圧縮梱包したプラスチック類は自治体が処理費用を支払う形で、再商品化を行う指定法人間入札に出されます。
落札した会社は、プラスチック類を引き取り、異物の除去や素材ごとの選別、溶融、成形などの手間をかけて再生します。
お客様では、主にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)を基に再生商品を製造しています。
今まで再生商品にできなかったPS材をリサイクルすることにより、工場全体のリサイクル率をあげることができます。リサイクル率の向上を目的に、光学選別機と減容機でPS材のインゴットを製造することを計画されていました。
昨年、同じ設備をお客様のグループ会社様に納入させていただき、順調に稼働しているということで、今回お声がけをいただきました。
ご検討にあたっては、お客様で選別したPS材を工場に持ち込み、成形テストを実施しました。その過程で、減容機に投入する前に選別機で取りきれない不適物を手作業で除去していただくことになりました。
今回の増設工事は、複数の環境機器メーカーが同時並行で納入工事を行いました。そのため、設置場所、納入工事の順番、それぞれの機器を接続するコンベア長さなどを入念に確認し、無事稼働となりました。
容器包装リサイクルのリサイクル率向上は、多くのご相談をいただき、経験を積むことができました。これまでの経験を活かして、より良い製品のご提供に活かしていきたいと思います。
上部から材料を投入します。
投入あと、回転するハンマーで荒破砕します。
インゴット化したPS材を排出します。