破砕機の選び方

廃プラスチック、PETボトル、ガラスなどを砕いて、減容する破砕機の選ぶ際のポイントを紹介します。

破砕機の種類

破砕機には、その方式によっていくつかの種類があります。

二軸破砕機

二軸破砕機は、2つの回転する刃が対象物を捉えて、ハサミで切るように破砕します。構造は、オフィスにある紙用シュレッダーがそのまま大きくなったものです。

通常、破砕機の間を通過するのは、一度だけです。刃の幅、刃についたフックの間隔で破砕後の大きさが決まります。そのため、大量処理、粗破砕に向いています。家具などの大きな粗大ゴミの減容、最終処分前の減容などに使われています。また、更に細かく破砕する前段階の処理としても使われます。

一軸破砕機

一軸破砕機は、回転する刃に対象物を押し付けて削り取っていくように破砕します。対象物をプッシャーで回転刃に押し付けて、効率良く細かく砕きます。

排出口には、スクリーンが取り付けられています。スクリーンは、穴の開いた鉄板です。この穴を通過するサイズまで細かく砕かれると排出され、それよりも大きなサイズの場合、もう一度破砕されます。穴の大きさで、処理後の粒度を調整することができます。一般的に穴の直径は20mm~70mm程度のものが使われることが多いようです。直径が小さいと何度も破砕する必要があるため、時間当たりの処理量は少なくなります。

プラスチック、木材、紙類などの破砕でよく使われています。

湿式破砕機

PETボトルなど液体を含んでいることが多い対象物を洗浄しながら破砕します。水を使うため、汚水の処理が必要になります。 また、サビ対策のため、部材の多くにステンレスを使っています。ケースを含めたオールステンレスの破砕機もあります。

ハンマー式破砕機(ハンマークラッシャー)

ハンマー式破砕機は、高速回転するハンマーで対象物を叩き割る方式です。木材、コンクリート、ガラス、瓦、プリント基板などある程度硬い対象物に向いています。ゴムや軟質プラスチックなど柔らかいものには向いていません。

また、ハンマーが高速回転し、叩き割るという特徴のため、他の方式よりも騒音、振動、粉塵が多く発生します。

スクリーンを設置することで、破砕後の粒度を調整することもできます。
機構がシンプルで耐久性が高く、消耗品が比較的安価なのが特徴です。

チェーン式破砕機(チェーンクラッシャー)

チェーンクラッシャーは、破砕室で硬くて重たいチェーンが回転して対象物を叩き割る方式です。ハンマー式破砕機のハンマー部分がチェーンになったものです。

機構がシンプルで、消耗品が比較的安価なのが特徴です。

一般的にスクリーンはつけないため、二軸破砕機のように粗破砕が目的になることが多いです。
家電をプラスチックとレアメタルに選別回収する前段階として使われています。

検討している破砕機の種類をお選びください

破砕前の大きさ、破砕後の用途

破砕前の大きさ、破砕後の用途によって、処理する破砕機も変わります。
対象物は選別されているのか、破砕後に選別するのか、そもそも選別の必要がないのかなどです。

例えば、ガラスビンの場合、産業廃棄物として排出前にカレット状に破砕します。ビンのままだと運送効率が悪いためです。そのような用途のガラスビン破砕機は、ハンマー式破砕機が使われます。単純に容積を減らすことが目的なので、スクリーンもつけず、粗破砕の状態で排出します。

処理対象物の種類をお選びください。

破砕後の用途をお選びください

破砕後の大きさをお選びください

処理量

プラスチックを30mmの粒度に破砕する場合でも、1日100kgと1日1トンでは、処理する能力が異なります。
1日の処理量に応じて、機種のグレードを選びます。処理量が多ければ、モーターの馬力も大きくなり、消費電力も大きくなります。

1日の処理量をお選びください

機種選定いたします

お選びいただいた条件で機種選定いたします。お問い合わせください。最終的な機種選定にあたって追加でお聞きする内容があります。予めご了承ください。


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