新たに中間処理業の立ち上げ、追い風となっているRPF化事業に進出
株式会社アイリック 様
- 業種
- 廃棄物処理業
- 主な対象物
- プラスチック
- 目的
- 新規事業の立ち上げ
- 導入設備
- RPF製造ライン
「愛」ある愛媛のリサイクル、というモットーで愛媛県松山市にて収集運搬業を行われている株式会社アイリック様。今回新たに中間処理業立ち上げのご相談をいただき、RPF製造機「DYZZER」を納入いたしました。
▲工場の全体図。RPF製造機横に破袋設備。
新しく中間処理事業を開始
株式会社アイリック様は、2010年に創業され、収集運搬及び解体工事を主な事業として行われてきました。他社との差別化を図るため、収集運搬のみではなく、中間処理構想を持たれていました。
数年前からは廃棄物が有価物になること、埋め立て処理が減る、化石燃料の代替となり社会意義があるという点でRPF事業を検討されていました。ですが、一時期はRPFの主な受け入れ先である製紙会社が新規受け入れに制限をかけており、新規参入が難しい状況でした。しかし、ここ最近ではあらためて脱炭素化の動きで、製紙会社をはじめとしてRPFの需要が以前よりも伸びています。新規のRPF受け入れ先も次々と立ち上がっており、RPF製造を行う会社にとって追い風となっている状況です。
▲RPFの過程
事業再構築補助金を活用し設備導入。
もともと中間処理業へも乗り出したいと考えておられたアイリック様。昨今のRPF市場の活性化、そして設備導入の際に活用できる補助金にも採択され、様々なタイミングもありRPF化事業の構想が動き始めました。
今回アイリック様が採択されたのは、経済産業省が行う事業再構築補助金です。新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、または事業再編など、思い切った事業再構築を検討している中小企業などを支援するため、最大1.5億円の補助が出ます。
ワンストップのサービスが魅力
会社を創業する前から弊社フジテックスを知っていただいており、新しい事業を検討された際、改めて弊社WEBサイト「環境機器・サービスWEBカタログ」をご覧いただきました。機械の提案だけではなく、消耗品の販売、また設備や工場のメンテナンスなども行なっている点を魅力に感じていただき、ご相談に繋がりました。また設備に関しても、工場の空きスペースに合わせてカスタマイズされたレイアウトの提案を行なっているため、アイリック様の規模およびスペースに合ったご提案を行いました。
リサイクラーとしてのスタートライン
今回の設備導入したことにより、リサイクラーとしてのスタートラインに立ったというアイリック様。RPF化事業の本格稼働はこれからだが、プラ新法などにより再資源化の問い合わせ増加、新規営業先の獲得も今後増えていくと期待されています。SDGsの取り組みの一環として、自社のPRにもなるとお考えです。今後の展望としては、RPFの品質管理を徹底し、ゆくゆくは生産量の更なる増加、事業拡大を目指します。また、RPFに限らず、新しい分野の進出へも意欲的だそうです。
株式会社アイリック
21世紀は人類にとって、地球環境の保全が大きなテーマとなっています。経済の急速な発展や開発により人々の生活は飛躍的に便利になりましたが、その代償として深刻な環境汚染を引き起こしました。今、全世界ではその根本的な対策が必要とされています。アイリックでは「美しい地球を次の世代へ」を目標に廃棄物の収集運搬を通して3R「リデュース・リユース・リサイクル」に取り組み、環境にやさしい処理のできる「愛」のある会社を目指してまいります。