飲料容器リサイクルプラントのリニューアルで作業効率・生産能力の向上
北陸の廃棄物処理業者様へ飲料容器リサイクルプラントを納品いたしました。こちらでは、主に飲料容器を中心とした資源物のリサイクル事業を行われていますが、既存の飲料容器リサイクルプラントが老朽化し、選別精度の低下や、度重なるメンテナンスが課題となっておりました。
既存の飲料容器リサイクルプラントが古くなり、磁選機・アルミセパレートの精度が低下し、プレスの力も落ちており、トラブルが増えていることで悩んでおりました。現在、運用している飲料容器リサイクルプラントを構築した会社は、すでに事業を停止しており、リニューアルをしっかりフォローしてくれる会社を探されていました。
ヒアリングにより問題を浮き彫りにし課題を解決へ
お客様と打合せを重ねる中で、下記の3点が課題となっている事が分かりました。
- 投入貯留ホッパが小さく処理の効率が悪い。手間と作業人員が負担になっている。
- プレス機のメンテナンス時に作業効率が落ちる。
- 選別機の精度が低いため、残渣物にスチール缶やアルミ缶の破片が混じってしまう。
課題を解決するために、下記の3点をご提案しました。
1.約30立米の投入貯留ホッパを設置
一度に数時間分の処理物をまとめて投入できるようにしました。これにより、投入にかかる作業時間と人員の削減につなげました。
2.プレス機のシュート振り分け
プレス機のメンテ時に別受けできるバッファー機能を設け、突発のメンテナンス発生時にもプラントが稼働できるように対応致しました。
3.ラインの最終位置にアルミ缶選別を配置
精度を要するアルミ缶選別をラインの最終位置に配置し、異物混入が極力少なくなるレイアウトを計画致しました。
本プラントのフローは下記となります。
投入貯留ホッパ→破袋機→磁選機→手選別(PET・びん)→アルミセパレーター→残渣
作業効率を高めるため約30立米の大きな
投入貯留ホッパを設置しました
プレス機のメンテ時に別受けできる
バッファー機能を採用しました
限られたスペース、天井高に納める為、レイアウト・作業動線の検討を綿密に行いました。また、4月からの本格稼働に向けて、工程管理はもちろん、作業中の安全対策にも徹底して気を配り、無事、予定納期にお引き渡しする事が出来ました。
これからも設備のアフターフォローは勿論の事、お客様に課題の解決を実感していただけるご提案を行っていきたいと思います。
フジテックス環境事業部は、全国で飲料容器リサイクルプラントの実績があります。飲料容器など資源系設備に関するご検討がございましたら、お気軽にお問い合わせください。