機密処理用の一軸破砕機の刃物を交換(ローテーション)させて、切れ味を維持。

製品名廃棄物処理機器・リサイクル機器のメンテナンス 商品コードE148
  • 破砕刃の交換(回転)の様子。
    破砕刃の交換(回転)の様子。
  • 作業が完了した破砕刃。
    作業が完了した破砕刃。

中部エリアで産業廃棄物処理から各種リサイクルまで手掛けているお客様で、破砕機の刃物交換を行いました。

破砕機は、機密文書の処理に使用しています。オフィスから出る機密文書を段ボールを入れた状態のまま破砕します。
破砕機に投入されたものは、回転する破砕軸に取り付けられた回転刃と、本体に取り付けられて固定刃との間で削り取るように破砕されます。

破砕室の軸にはスクリーン(網)がついており、網目より大きなものは細かくなるまで破砕されます。文書として判別できない大きさの紙片はスクリーン網目を通過して、下に落ちます。

文書として判別できなくなった紙片は、ベーラーで圧縮梱包して製紙原料として出荷されます。


1つの破砕刃は取り付け位置を替えることで、4面使用できます。

回転刃の切れ味を戻すために刃の角度をローテーションで変更して使用

お客様は、毎日一軸破砕機を稼働させています。約3ヶ月程度で回転刃が摩耗して、切れ味が悪くなります。そのため、回転刃をローテーション(角の位置を回転)させて、切れ味を戻します。

一軸破砕機は、回転する軸にキューブ状の回転刃が取り付けられています。軸に取り付けられた状態で軸から出て投入物(破砕物)と接するのはキューブ4つの頂点のうち1箇所だけです。
そのため、その角(頂点)が摩耗してくると、上下を変えて(対角)使うことで切れ味が戻ります。一つの回転刃で4回ローテーションして使用できます。約3ヶ月で1回ローテーションしますので、一つの回転刃でおおよそ1年間使用できます。

※刃物消耗は、処理物・稼働時間により異なります。

経験豊富な専門スタッフが1日がかりで慎重に

今回は、同じ回転刃を上下ひっくり返して、まだ使っていない角を上向きに付け替えました。
回転刃を取り外して、トルクレンチを使って取り付けします。トルクレンチは、締める力(ニュートン)を設定して、締め始め、一定の力がかかったところでカチっという感触が持つ手に伝わります。締めすぎるとボルトがねじ切れてしまい、緩すぎると稼働中に回転刃が取れて機械の故障に繋がります。トルクレンチを使って、経験豊富な専門スタッフが慎重に作業しています。
66個の回転刃を取り外し、取り付け、取り付け後のチェックをしますので、作業は1日がかりとなりました。

機密文書用の破砕機のため、破砕機は破砕室内にあり、入退場の記録をとられています。当日は、私達も入室記録をつけて作業いたしました。

納入後の機械のメンテナンス、刃物交換も責任をもって対応して、お客様のお役に立てるよう努めております。

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