廃木材の再資源化を通じてカーボンニュートラルの実現へ一歩前進
空知環境総合株式会社 様
目的 | 廃木材の再資源化 |
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導入設備 | 超強力自走式二軸破砕機ARJES EKOMAXX800 |
都道府県 | 北海道 |
企業URL | http://www.sorachi.co.jp/ |
業種 | 産業廃棄物・一般廃棄物処分業 |
主な処理物 | 生木・抜根を含む廃木材 |
導入のきっかけ
空知環境総合様は、最終処分場や焼却炉を保有し、地域の廃棄物処理を担っている企業です。主に建設系の解体材の処理を得意とされており、近年では廃石膏ボードの受け入れ・処理を行い廃石膏ボードを土壌改良剤としてリサイクルする取り組みを行っています。
一方で、これまで木くずの受け入れについては、積極的な対応が難しいという課題を抱えており、自社で焼却炉を保有しているものの、木材の全量を焼却処理に頼るのは環境面・経済面の両面で非効率であり、特に生木や伐根といった「水分を多く含み燃えにくい廃材」の処理には大きな課題がありました。
そうした中、同社は廃木材をチップ化し、バイオマス燃料として再資源化する新たな事業モデルの検討を本格化。脱炭素・カーボンニュートラルの社会的要請が高まる中、焼却依存からの脱却と再生可能エネルギーとしての木質資源活用を通じた新たな価値創出に取り組むべく、具体的な検討が始まりました。
導入のきっかけは、弊社からのご紹介でした。ドイツ・ARJES社製の自走式破砕機「EKOMAXX800」。従来の破砕機とは異なり、解体材や生木や伐根などの処理困難物の破砕を得意としており、他社が受け入れ嫌がる廃棄物を積極的に受け入れることができるのが大きな特徴です。
さらに、破砕後に発生する木質チップの再資源化ルートも提案。単なる処理機導入にとどまらず、出口までを含めたビジネススキームの具体化が進行。同時に、事業再構築補助金の活用についてもアドバイスを受け、フジテックスの支援のもと申請を行った結果、無事採択、設備導入となりました。
今後の展望
同社にとってEKOMAXX800の導入は、単なる設備投資ではなく、「廃棄物を資源へと再定義する」ための一歩でもあります。今後は、破砕チップを自社で消費できるよう、バイオマスボイラーの設置も視野に入れており、場内でのハウス栽培における熱源供給や、北海道ならではの冬季の融雪対策といった、地域ニーズに応じた活用も視野にいれておられます。
こうした取り組みを通じて、企業としてカーボンニュートラルや循環型社会への貢献を明確に打ち出すことができ、地域からの信頼や企業価値の向上にもつながると見込まれています。
EKOMAXX800の導入によって、処理困難だった廃材に価値を与える——。
空知環境総合様の取り組みは、廃棄物処理業の未来を拓くひとつのモデルケースとなり得るでしょう

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