世界一!幸福度の高い国のリサイクル事情

世界一!幸福度の高い国のリサイクル事情

いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。フジテックス社員が、「風のがっこう」を通じてデンマークのリサイクル施設の視察に行って参りました。日本と同じ事、異なる事と見えてきましたので、皆様にもご報告いたします。

「風のがっこう」は、環境活動家のケンジ・ステファン・スズキさんが1997年に日本人向けに再生可能エネルギー導入の研修施設として運営を開始しました。現在は、デンマークの環境、福祉、地球温暖化防止、国民性など幅広い内容で研修を行っています。

今回、デンマーク中部にあるAFLD廃棄物処理センターに視察させていただきました。ここは6つの市町村が出資し、運営をしている公営の廃棄物処理工場です。日本では廃掃法に基づき許認可を得た民間企業が中間処理を行っていますが、デンマークでは民間での廃棄物処理を許可しておらず、全て公営施設での処理となります。産廃、一廃に関わらず同じ施設で処理を行っています。

AFLD廃棄物処理センター

AFLD廃棄物処理センター

AFLD処理センターは、国からの運営予算に加えて、廃棄物を燃料として売却する事や、処理費をもらって海外から廃棄物を輸入しており、これらで収入を得ています。ただし公営事業の為、利益を目的にはしておらず、利益が出た翌年には処理費を下げるなど還元を行うようにしているようです。

可燃物に関しては、破砕を行なった後、ベールラッピングを行い、地域暖房会社や焼却施設に運搬されサーマルリサイクルを行なっています。 不燃物に関しては粒度調整を行なった後に、路盤材や再生材としての利用、リサイクル不可な物は埋立処理を行なっています。

AFLD廃棄物処理センター

視察したAFLDも元々は埋立処理場が併設されていましたが、今は満期を迎えて破砕選別圧縮、堆肥化、ガス発電の施設となっています。

1989年頃から埋め立てられた廃棄物から、メタンガスが発生しており、以前は地域の暖房会社に燃料として供給していましたが、メタンガスの発生量も減ってきた為、今は自家消費目的でガスエンジンで動力を作り、発電を行なっています。

埋立後の土地には植樹を行い、景観をよくすると共に、土地の有効活用が出来ないか検証を行われているようです。

明日には焼却施設も視察予定の為、改めてブログにアップいたします。

埋立後の土地は緑化されています。

埋立後の土地は緑化されています。