廃太陽光パネル問題にいち早く対応。太陽光パネル「完全リサイクル」で解決へ。
株式会社浜田 様
- 業種
- 産業廃棄物処理業
- 主な対象物
- 太陽光パネル
- 目的
- 廃太陽光パネルの処理
- 導入設備
- 太陽光パネル処理機
廃太陽光パネル問題にいち早く対応。太陽光パネル「完全リサイクル」で解決へ。
廃棄物に関する社会問題の解決を目指すと共に、企業の環境活動を支援する株式会社浜田様。太陽光発電所の「廃パネル問題」に取り組むべく、今回太陽光パネルのセルシートリサイクル設備・インラインガラス分析装置を導入いただきました。
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処理フローとしては、太陽光パネルをまずはリユース(再利用)できるものと、リサイクル(廃棄)するものに選別します。太陽光パネル自体は内部破損がない限り発電自体は可能でリユースの場合は中古パネルとして国内外へ販売します。リサイクルの場合は、金属やガラスなどの素材ごとに分離し、それぞれの素材を再資源化して循環型社会に貢献されています。
背景にある2040年「廃パネル」処理問題
2012年7月にスタートした固定価格買取制度(FIT)により、急激に増えた太陽光パネル。一般的な太陽光パネルの寿命は20年程度といわれており、2030年ごろから大量の太陽光パネルが廃棄されることが予測されます。それは最大年間約30万トンにもなり、近年では台風や地震などの天災による破損や今後の発電事業終了後の不法投棄や放置なども懸念されています。2014年以降、NEDOなどで太陽光パネルからガラスとセルシートを分離する技術開発が進められ、分離技術については複数の技術が確立されてきましたが、2018年の雑品問題以降セルシートのリサイクルが困難になっていました。
脱炭素社会への貢献
完全リサイクルを実現するためには、セルシートに含まれている銅や銀などの非鉄金属を抽出しなければいけません。ガラスも、マテリアルリサイクルをする上では、リサイクルできるものかどうかを判断するために成分分析が必要になるため、対応できる 分析装置がないか、というご相談を頂きました。
弊社からはセルシートリサイクルライン・ガラス分析装置をご提案いたしました。セルシートリサイクルラインでは粉砕後に円形篩いで二種類に粒度選別し、有用な銅や銀を回収することで非鉄金属のマテリアルリサイクルが可能になります。ガラス分析装置についても分離装置のメーカーとも協力してガラスとセルシートの分離ライン上でインライン分析を行うことにより、自動化に成功しました。ガラスの分析はマテリアルリサイクルや、今後のガラス用途拡大のためにも必要だったので、大変助かりましたとお喜びの声をいただいております。
▲銀を含む破砕、篩後のシート
▲ガラスを分離したシート
これから太陽光パネルリサイクル事業を検討されている方へ
世界の太陽光パネルリサイクル市場は2027年までに3億米ドルを超える予測もあります。しかし、リサイクルに必要なインフラや技術がまだ少なく、認知されづらいのも日本国内の現状の課題です。そのため、浜田様を含め太陽光パネルリサイクル事業をされている企業は少なく、政府は廃太陽光パネルの不適切な処理や有害物質流出のリスクを懸念しています。
これから太陽光パネル事業をはじめる方は、まずは導入につかえる補助金を調べることがオススメです。環境省・各自治体ごとで出されている補助金でも、国としても問題視している現状もあるため廃太陽光パネルのリサイクルを推進している動きがあります。FITの固定買取制度の終了で発生する廃パネル以外にも、昨今の自然災害から発生する廃パネルの処理の受け口としても、必要とされている事業です。
株式会社浜田 様
人と都市と自然の共存。それが浜田のテーマです。
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