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養護老人ホームの転倒対策に非カメラ型見守りセンサーを導入|大森老人ホーム様の事例

養護老人ホームの転倒対策に非カメラ型見守りセンサーを導入|大森老人ホーム様の事例

【導入事例サマリー】非カメラ型見守りセンサーで夜間の安全とプライバシーを両立

  • 導入施設:社会福祉法人 東京蒼生会 大森老人ホーム 様(養護老人ホーム)
  • 導入製品:非カメラ型見守りセンサー「シルバーシールド」(転倒検知)
  • 導入前の課題:夜間における入所者様の転倒リスクへの対応と、迅速な状況把握
  • 導入の決め手:カメラ映像ではなくレーダーで動きを捉えるため、入所者様のプライバシーを保護できること
  • 導入後の効果:日常の細かな動作が可視化され、事後対応から「予防的ケア」へとシフト。職員の夜間対応負担も軽減。
社会福祉法人 東京蒼生会 大森老人ホーム様の施設外観
▲大森老人ホーム様の施設外観

養護老人ホーム「大森老人ホーム」様の特徴と施設概要

――まずは、施設の成り立ちと特徴についてお聞かせください。

当施設は、平成9年に「東京都大森老人ホーム」として設立され、今年で30年目を迎えます。 現在は、様々な背景によりお一人での生活が難しくなった高齢者の方々を受け入れる「養護老人ホーム」として運営しています。

法人理念として大切にしているのは、「一人ひとりが歩んできた人生を尊重し、サービスを提供する」ことです。 私たちの役割は、すべてを肩代わりするのではなく、ご本人が今お持ちの力や「ご自身でできること」を大切にしながら、住み慣れた地域でその方らしい生活を継続できるよう隣で支えることにあります。

――運営形態としても、一般的な高齢者施設とは異なる点があるそうですね。

当施設はいわゆる「措置施設」です。 行政が、お住まいの環境や生活状況から支援が必要と判断された方をご案内し、施設と連携して入所を検討します。行政や地域社会との関わりが非常に深いのが特徴です。

導入前の課題:夜間の転倒リスクと迅速な状況把握

――今回、見守りセンサーの導入を検討された背景にはどのような課題があったのでしょうか。

安全面への配慮として赤外線ビームセンサーを活用していたことはありました。ただ一時期、転倒のアクシデントが重なることがあり、現場ではより確実な安全対策を求めていました。

特に気をつけたかったのは、夜間の迅速な状況把握です。 夜勤帯は限られた職員で皆様の安全を確認しており、朝の巡回の際まで状況の変化に気づけないというリスクを最小限に抑えたいと考えていました。万が一の際にも、いかに早く駆けつけ、入所者様の心身の負担を軽減できるかが我々の切実な願いでした。

導入の決め手:カメラを使わない「プライバシーと安心の両立」

――見守りカメラなどの導入は検討されなかったのですか。

カメラによる見守りは検討してきませんでした。施設の性質上、プライバシーの保護には敏感です。「24時間見られている」という感覚は、ご本人の尊厳を損なう恐れがあります。

その点、今回の非カメラ型見守りセンサーはレーダーによって動きを捉える仕組みであり、具体的な画像は映りません。 これならプライバシーを尊重しながら、必要な安心だけを確保できると思いました。 実際、カメラには抵抗がある方に対しても、「動画ではなく影の動きで安全を確認するもの」だとご説明することで、前向きに承諾をいただくことができました。

居室内に設置された見守りセンサー
▲実際の設置の様子。カメラのような威圧感がない
非カメラ型見守りセンサーの管理画面(シルエット表示)
▲具体的な映像は映らず、アイコンで状況を知らせる

――導入後の運用や、入所者様へのご説明はどのように行われましたか?

この製品がカメラではないという特性が導入の決め手でした。 今回のセンサーは動きを捉える仕組みであり、具体的な映像は映りません。 入所者様やご家族に対しても、動画を撮るのではなく、お体の動きを確認して、万が一の際にすぐに駆けつけるためのものである、と丁寧に説明したことで、前向きな承諾を得ることができました。 実際、カメラに抵抗がある方にとっても、プライバシーを尊重しながら安全を確保できています。

導入後の効果:日常動作の可視化による「予防的ケア」の実現

――運用を通じて、ケアの質にはどのような変化がありましたか?

センサーの記録機能によって、これまでは職員の目に触れなかった日常の細かな動きも可視化されたことは新たな発見でした。 例えば、夜間に入所者様が一時的にバランスを崩して転倒されたものの、幸いお怪我がなく、ご自身で体制を整えてベッドに戻られたといったケースも判明しました。

転倒からの復帰を検知したアラート画面
▲「転倒から復帰」したことまでアプリ上で把握できる

これまではお怪我などの事象がなければ気づけなかったことですが、この隠れた日常のサインを捉えられるようになったことで、対応が事後から予防へと変わりました。 その後は「夜間に動きが多いから、理学療法士と相談して歩行能力を再確認しよう」「今の杖ではなく、歩行補助具への変更を検討しよう」といった、より適切な生活支援の提案を、事故が起きる前に実行できるようにしていく予定です。

――職員の方々の業務負荷についても、影響はありましたか。

非常に大きいです。早期に状況を把握して重症化を防ぐことは、入所者様の安全を守るだけでなく、緊急対応に伴う職員の負担を減らすことに繋がっています。

――今後の要望や、展望をお願いします。

これからの福祉現場では、テクノロジーの力を賢く借りることが不可欠です。 見守りなどをITでサポートし、人はより温かな心の通うケアに集中する。そうした役割分担を通じて、入所者様の尊厳を守りながら、職員が誇りを持って働ける環境を追求していきたいと考えています。

今回導入した転倒検知センサー『シルバーシールド』本体
▲今回導入した、カメラ型ではない転倒検知センサー「シルバーシールド」

大森老人ホーム 様 施設概要

運営主体 社会福祉法人 東京蒼生会
施設名 養護老人ホーム大森老人ホーム
所在地 〒143-0011 東京都大田区
入所定員 130名
施設概要 平成9年開設、定員130名(全室個室)の老人福祉法に基づく「養護老人ホーム」です。

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