3M コマーシャルパーキンググラフィックス CPG-IIの特徴
- 自動車等のタイヤのねじれに対して、剥がれにくい設計になっています。
- 屋内外路面の使用に適した耐久性、防滑性を有しております。
- 特殊金属層、特殊アクリルを主材料とした塩ビ代替フィルムを使用しています。
- フルカラー印刷に対応しているので、写真や正確なロゴマークなどのグラフィックスが実現可能です。
- 施工下地として、平滑なコンクリート及び平滑なアスファルトを推奨します。

施工例
施工方法
STEP1.位置決め
マスキングテープ等を用いて設置位置を決めます。この時、フィルムの大きさよりも 1cm 程度広めにマスキングして下さい。
STEP2.下地への専用接着剤(CPG Adhesive Ⅰ)の塗布および乾燥
専用接着剤をマスキング内側の設置面へ、塗り残しが無いように塗布してください。特にフィルム端部の塗り残しにご注意ください。またこの際、この時、接着剤の黄色が路面に着色する程度、しっかりと塗布してください。指で触れても接着剤が付着しなくなるまで十分に乾燥させて下さい。
目安の乾燥時間:約 5-30 分 (周囲の環境および接着面の状態、塗布量により乾燥時間は異なります。)
塗布後、60 分以上経過した場合、接着しなくなりますのでご注意ください。
STEP3.フィルムオモテメンの専用接着剤の塗布・乾燥
専用接着剤をフィルム裏面に塗り残しが無いように塗布してください。特にフィルム端部の塗り残しにご注意ください。またこの際、接着剤の黄色がフィルム裏面に着色する程度、しっかりと塗布してください。
目安の乾燥時間:約 5-30 分 (周囲の環境および接着面の状態、塗布量により乾燥時間は異なります。)塗布後、60分以上経過した場合、接着しなくなりますのでご注意ください。
STEP4.貼付け
プラスチックスキージー等を用いて、施工面にフィルムを貼り合わせて下さい。
この時、フィルムがマスキングテープの上に重ならないよう十分に注意して貼り付けて下さい。
なお、この時点では下地に完全に接着しません。
STEP5.圧着
ゴムハンマーを用いて空気を抜くように圧着します。特にエッジ部分は十分に圧着して下さい。
下地の凹凸形状がフィルムの表面に得られれば圧着完了となります。
STEP6.全体確認
設置完了後、接地面からのフィルムの浮きが無いことを確認します。
フィルム外周には、下地に塗工した専用接着剤の黄色枠ができます。
施工動画 3M(TM) スコッチカル(TM) ペイントフィルムCPG-Ⅱ施工方法
フィルム剥離方法
フィルムが部分的に剥がれてしまった場合、フィルム全面の剥離を推奨します。
平滑な下地の場合、以下の方法で剥離を行うことが可能です。
剥離を行った場合、下地に剥離痕が残るため原状復帰は出来ません。方法としては、市販の路面用塗料などで剥離痕を塗り潰すことができます。事前に、塗料と下地の相性を確認の上、ご使用下さい。
耐久性
本製品は、屋内外駐車場の平滑コンクリートおよびアスファルト上で使用した場合、退色性、接着力、耐据え切り性等の性能の点から、最大 2 年程度の耐久性があります。
(あくまでも目安値であり、保証値ではありません。フィルム施工下地やフィルム上を通行する車両の重量・車種・
台数等の使用環境により耐久性(期間)が短くなる場合があります。)
各種注意事項
施工に関する注意事項
- 公道への施工は法律上、道路占用許可申請が必要です。絶対に無断で施工しないでください。
- 製品上での車両の通行時は徐行して下さい。20km/h 以上で走行される可能性のある個所へは施工しないでください。
- 施工後はなるべく 4 時間以上の養生を行ってください。
- 下地温度が 15℃未満の環境下で施工を行った場合、耐久性が低下する恐れがあります。なるべくドライヤーやジェットヒーター等を用いて下地を温めた後、フィルムの施工を行ってください。
- フィルム同士の重ね貼りによる施工は耐久性が低下するため、突き合わせによる施工を推奨します。
施工下地に関する注意事項
- 降水時、水分が溜まる環境への貼り付けは避けてください。
- 通行量が 1 日当たり 1 万人以上のエリアに施工した場合、耐久性が低下する恐れがあります。
- 凹凸の大きなアスファルト下地、鋭利な骨材を含む下地では圧着時にフィルムに穴があく場合があります。
下地チェック用フィルムを用いて、事前に圧着によるフィルム穴あきの有無をご確認頂くことが可能です。
(別紙 3MTM スコッチカル TM ペイントフィルムコマーシャルパーキンググラフィックス-Ⅱ下地チェック用フィルムの使用方法について、をご参照下さい。)
- 圧着時にフィルムに穴があいた場合、この箇所から短期間でフィルムが劣化することがあります。
製品に関する注意事項
- 下地がもろく、割れたり、崩れたりする場所に貼り付けた場合、耐久性が低下する恐れがあります。
- 白線や塗料上では下地の劣化に伴い耐久性が低下するため、当該箇所への施工は推奨しません。
- 局所的に強い力が加わるとフィルムが裂けてしまう場合があります。(バイクスタンド、除雪作業、家具や什器等の引きずり、フィルム上にある石や異物等)
- フィルムの端部はその他の箇所に比べて耐久性が低下する恐れがあります。
- トラックやタンクローリー等の大型車のタイヤのねじれや荷重等により、短期間で金属層の露出やフィルムの穴開き等が発生する場合があります。
- 部分的にフィルムの剥がれが生じた場合、剥がれた部分の除去もしくはフィルム全面の剥離を実施して下さい。
- 本製品は貼り付け時に専用接着剤を塗布するため、フィルム剥離後の原状復帰は出来ません。
よくあるご質問
- コンクリート面(金鏝(かなごて)仕上げorハケ引き仕上)でも大丈夫でしょうか?
- いずれの仕上げ面でも問題ございませんが、表面が尖っている場合、施工圧着時にフィルムに数mm程度の穴があくことがあります。下地チェックシートを用いて事前に確認することが可能です。
- コンクリート+防水面(塗膜防水or塗布防水)でも大丈夫でしょうか?
- 防水面がしっかり乾燥している状態およびコンクリートにしっかり接着していれば施工に問題ありません。
- CPG-Ⅱを剥がす際の工程を教えてください。(特殊な器具など必要か)。
- スクレーパーを用いてフィルム端部よりきっかけを作り、手でフィルムを剥離することが可能です。 時間は5分/m2/人が目安です。 ただし、フィルムの劣化状態によっては剥離が困難の場合があり、その場合はケレン工具で下地ごとを削る方法があります。
- 印字面の耐候性は、溶剤出力の耐候性とほぼ同等ですか?
- 本製品は、屋内外駐車場の平滑コンクリートおよびアスファルト上で使用した場合、退色性、接着力、耐据え切り性等の性能の点から、最大 2 年程度の耐久性があります。 (あくまでも目安値であり、保証値ではありません。フィルム施工下地やフィルム上を通行する車両の重量・車種・台数等の使用環境により耐久性(期間)が短くなる場合があります。)
スペック
項目名 | 内容 |
---|---|
製品名 | 3M™ スコッチカル™ ペイントフィルム コマーシャルパーキンググラフィックス CPG-Ⅱ |
サイズ | 最大製品幅 1200mm, 最大製品長さ 1800mm |
材質 | 特殊アクリルフィルム/特殊金属 |
表面 | ビーズコート基材追従型 |
光沢 | 艶消し(マット) |
厚さ | 0.2~0.3mm(粘着剤を除く) |
粘着剤 | ゴム系 |
接着力(代表値) | 測定中(コンクリート)15N/25mm |
現状復帰剥離 | 不可(専用接着剤のあとが残ります) |
防滑性 | CSR(0.49)/BPN 40以上 |
耐摩耗性 | JIS A1453/1500回転 異常なし |
耐久性 | 1~2年(使用環境によります) |